ぼくはずっと毎日を楽しんで生きている人に憧れてきた。
ずっと、周りの目を気にしないで自分を貫ける人に憧れてきた。
それは、一番身近な相方であったり、テレビで共演する明るくて前向きで失敗を引きずらず、頭が良くて劣等感を感じさせない人だったりした。
なんとか死ぬまでに、そういう人間になりたいと願ってきた。
だけど、結論から言うとそういう人間になることを諦めた。
諦めたし、飽きた。
それが不思議なことに、『自分探し』の答えと『日々を楽しむ』ってことをたぐり寄せた。
この本には、その軌跡が描かれています。
若林正恭
こんにちは!!keeです。結構前の話になるんですけど、朝ZIPを見ていたら『東大生に聞いた!人生を変えた一冊』という特集をしていて、”とある東大生”が人生が変わった本としてこの『ナナメの夕暮れ』が紹介していました。
繊細だったり、考えすぎたり、社会の『当たり前』に疑問を持ちながら生きる人にとって、『わかる!』と共感しまくれる一冊です。
私も自分のことをHSPだと思っていますが、若林はそのナナメ上を生きている人。
そういう『ナナメ』ではないんですけどね…。
やっぱり若林はただ者ではないすげーやつ!!でもなーんか自分と同じ考えを持つ仲間が成功していく姿をみているような。不思議なうれしいきもちになれます。
今日は印象に残った話の一部を紹介します。気になる人はぜひ読んでみてください。
自分が「人と違うんじゃないか」と悩んだときに、自分と同じ意見の人もいるんだ、自分は1人じゃないんだと思えた
とある東大生
この”とある東大生”はお笑い芸人を目指して猛勉強中だそうです。
まさに『人生を変えた一冊』ですね。
耳に痛い話
しくじり先生の貴重な授業の数々で自分の心に一番残ったこと。それは『自分の弱さと向き合うことが一番難しい』ということである。
特定の信仰を持つ人が少ないこの国では、自分の弱さを神の視点を通さずに自らの力でじっと見つめるのは難しいのではと感じた。
人はそれまでの栄光や幸運、高い地位や環境から突き落とされた後、自分自身の欠点や短所と向き合わざるをえなくなる。
人は自分の欠点と向き合うことからはよく逃げるが、他人の欠点はいとも簡単に指摘する。
居酒屋で、ネット上で、昼間のカフェで。他人の欠点をあげつらって安心する。
集まって誰かの悪口を言うことには、自分が『それに比べて優れている』ことをバーチャルに確認するというお下品な効能もある。
3年間の授業で”しくじり”を回避する一番の方法は何だと思ったかというと、それは”耳が痛いことを言ってくれる信頼できる人を持つこと”である。
『自分では自分のしくじりの種には気づけない』というのが、約120回の授業を受けたぼくの結論であった。
それは真実として今も胸の真ん中に居座っている。
それでも、自分の弱さを直視することから逃げるために人はそういった苦言を呈してくれる信頼できる人を自ら遠ざけるということも、よくする。
あとがき
2016年4月14日に親父が他界した。
親父が死んでから、自意識と自己顕示欲の質量が急激に減った感覚があった。
そして、”会いたい人にもう会えない”という絶対的な事実が”会う”ということの価値を急激に高めた。
誰と会ったか、と、誰と合ったか。
俺はもうほとんど人生は”合う人に会う”ってことで良いんじゃないかって思った。
それは、家族だし、友達だし、先輩だし、後輩だし、仕事仲間だし、ファンだし、相方だし。
そういう合った人たちにこれからも会えるようにがんばる、ってことが結論で良いんじゃないかなって思った。
誰とでも合う自分じゃないからこそ、本当に心の底から合う人に会えることの喜びと奇跡を深く感じられた。
初めて自分が人見知りであったことに感謝できた。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
とても読みやすいので気になる方はぜひ読んでみてください。では…