こんにちは!!keeです。今回は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』を読了しましたので、いつものようにまとめていきたいと思います。
一般社団法人日本リカバリー協会(そんな協会があるのか…)が発表した『日本の疲労調査2023』(全国の20歳~79歳の男女10万人に調査)によると…
『元気』と回答した人が21.5%だったのに対して、78.5%の人が『疲れている』と回答。その程度や頻度に個人差はありますが、日本人の約8割が『疲れ』を感じている。
『24時間働けますか?』のリゲインの頃の日本に比べれば、現在では『働き方改革』が始まって約5年が経ち、有給休暇の消化の義務づけなどによって確実に休日は増加傾向にある…はず…なんですが…
なぜ日本人はまだ疲れているのか?
しっかりと休んでいるのに、疲れが取れないとか、集中力が続かないというのは、『働き方』の問題ではなく『休み方』に問題があるのかもしれません。
この本の目的は、働き方改革の先にある『休み方改革』の実践法を伝えることです。
もしかしたら、日本人は『休むこと』が下手な国民なのかもしれません。
私も日本人を見ているといつも『ヘタクソだな~』って思います。
日本人はなぜ疲れていても休めないのか?
日本企業に特有の『個人依存』の傾向が続いている
個人依存とは、その人が休んでしまうと、仕事が回らなくなる…という日本企業に特有の現象をさします。
仕事ができる人に仕事が集まる→その人が休むと仕事が回らない→その人は休めなくなる→その人が疲弊する→チームの生産性が落ちる、というサイクル。
そのシワ寄せは、ここ数年の下の世代に対する『配慮』を求められることも多くなったチームの中心的存在となる中間管理職に集中します。
自分の存在意義を感じたいがために、仕事を抱える人(教えない人)もいます。他で感じろよ!!って話ですが…。
『個人依存』を減らすためには、私も実際にやっている『二人組制度』の導入がおすすめです。
私の場合は、上司になりますがキャリアがほぼ同等レベルの2人がペアを組み、お互いの仕事を補完し合う。どちらかが休暇をとっても仕事が回る仕組みができると有給休暇の取得率が格段に上がります。
ちなみに私の有休取得率は100%です。
『上司が休まないと休みにくい』という風潮
かつての日本は、経営幹部の指示通りに仕事をすれば、利益が上がる時代で、働く時間と人を増やして売上を伸ばす…『労働集約型』のビジネスモデルが主流、その頃の日本人は誰もが『たくさん働く=たくさん儲かる』と考えていましたし実際にそうでした。
『労働集約型』とは、人間の労働力への依存度が高く、お金や機械、設備よりも、人間の手による仕事量が多いビジネスを指します。
このかつての考え方『たくさん働く=たくさん儲かる』が『休む』⇒『サボっている(儲からない)』という発想に結びつきます。
数多くの企業で、日常的に繰り広げられているのが、チームリーダーがメンバーに対して、
『みんな、もうちょっと休んでいいぞ!!(俺は働くけど)』と言っている光景です。
会社から『法令遵守』と『労働時間削減』を厳命されている上司は、何とか部下を休ませようとしますが、業績やその他への影響を考えると自分では休むことができません。
空気の読める部下は上司が休んでいないのに、自分だけ休みを取ることに対して『申し訳ない』という思いだけでなく、マイナス評価を下されることが気になって、休むことを躊躇してしまうのです。
空気を読むというのは、日本人に特有の文化であり、美徳でもありますが、それがマイナスの効果を生み出すこともあるのです。
上司が率先して休みを取れば、部下も気兼ねなく休むことが出来るようになります。
ちなみに私の有休取得率は100%です。(笑)
しっかりと休むためには、効率よく仕事をする必要があります。
効率よく仕事をするためには、しっかりと休むことが大切です。
休日とは、他人から評価されることのない自分軸の時間です。自分が主役の時間を自分がコントロールして、自分が選んだことをやっている…という感覚が、生きがいや働きがいに大きく影響します。
休日を戦略的に使い分ける
休日を『チャレンジデー』と『リフレッシュデー』に分ける。
そもそもの週休2日制の始まりは、Panasonicの松下幸之助が『1日休養、1日教養』と唱えたことがきっかけになっています。(※最近では週休3日制を導入している企業も増えています)
『事業は人なり。教養がなければいい仕事はできない。しかし、普段は忙しく、時間が取れない。だから1日は休養、そしてもう1日は教養の時間にせよ』
松下幸之助
『チャレンジデー』
自分の趣味や家族との時間を楽しむだけでなく、新たな人間関係を構築したり、興味あるワークショップやセミナーに参加するなど、未体験のことに積極的に挑戦する日。
『リフレッシュデー』
運動や読書、ヨガや瞑想などを通して、身体とメンタル、脳のリフレッシュを測る日。
スティーブ・ジョブズは土曜はハイキングに出かけて自然の中で思索に耽る時間を持ち、日曜は自宅で瞑想することによって、内省(自分自身を見つめ直す)の時間を持つことが多かった。
イーロン・マスクは、土曜に自分で操縦して飛行機に乗り、日曜は自宅で瞑想や読書をしている。
土曜はアウトドア、日曜はインドアでエネルギーをチャージしている。
世界の一流ビジネスパーソンに共通するのは、『土曜をどう使うか?』が休日のカギを握っていて、自分にとって大事なことは土曜に組み入れている。
そして彼らに共通しているのは、スターバックスの日本展開時のコンセプト『サードプレイス』(自宅でもなく、職場でもない、第3の居場所)を持っていることです。
『時間自律性』を意識している
『時間自律性』とは、自分が考えた目標を達成するために、自分の意志で計画を立て、自分のルールに従って、自分の時間を使って行動する…ことを指します。
言い換えるならば、『自分で決めた時間を自分で使う』ということ
公園のベンチでボーっとする場合でも、何となく『時間潰し』のために座っていると、時間の浪費による疲労感しか残りませんが、『自分が公園のベンチで寛ぐのは、脳を休めて、エネルギーを充電するためだ』と明確な目的をもっていれば、同じ行動でも『時間のムダ遣い』ではなく、『時間の有効活用』になります。
時間自律性を意識すると、時間を有意義に使えるだけでなく、ムダなことをダラダラと続けて、勝手に時間が潰れてしまうことを食い止めることができます。
休みの日でも『意味のないことをやめる』という意識をもって、充実した休日を目指すことが大切です。
休日に『1日7分』の新習慣
1日7分で『休養』と『教養』を手に入れるメソッド
世界一流のビジネスパーソンは休日に、『休養』と『教養』を手に入れることで、仕事の生産性をアップさせ、自分の人生を豊かにしています。
人生を豊かにするために『1日7分』の簡単メソッドを紹介します。
7分というのは24時間の0.5%ですから、手軽に実践することができます。

新習慣1 1日7分の瞑想
先ほど紹介したスティーブ・ジョブズもビル・ゲイツも取り入れているリラックス法。
やり方はいろいろありますが一例です。
- あぐらか椅子に座った状態で背筋を伸ばす
- 目を閉じて視覚情報を遮断する
- 鼻から息を吸って、その倍の時間をかけて口から吐き出す
- ゆっくりとした呼吸を何度も繰り返す
新習慣2 1日7分のジャーナリング
ジャーナリングは『書く瞑想』とも呼ばれています。
やり方は、頭に思い浮かんだことをランダムに紙に書き出す…というもの。
書き出す内容には、何の制限もなく、どんなことでも問題ありません。
『今週は忙しくて疲れたな』とか『あの会議はムダだよな』『あいつ、ムカつくよな』『今朝の玉子焼きは美味しかった』などなど。
頭の中の『泥水』を排出するようなイメージで思いつくまま、どんどん書き出していくと自律神経が整う感覚を味わうことができます。
ジャーナリングには、次のような効果があるといわれています。
- 自分の現状を客観視できる
- 思考を整理できる
- 新しいアイデアや考え方が見つかる
- ネガティブな感情をリセットできる
- 集中力がアップする
ストレスというのは、吐き出せないことが一番の問題ですから、それを書き出すことによって、体外に排出するのがジャーナリングの本質です。
スマホのメモ機能を使うのではなく、紙に手書きすることがポイントです。紙に書くという行動が脳に刺激となって伝わります。
ジャーナリングを取り入れると、自分の考えや感情を言語化する習慣が身につき、血圧低下などの健康効果もあると言われています。
新習慣3 1日7分の『読書』
これは特にやり方などはなく、7分でいいから読んでみて!という感じです。本の要約サイトやYouTubeでもいいみたいです。
7分の時間があれば情報のインプット量を増やして、新たな学びを得ることができるかもしれません。
おわりに
状況も物事も人も、常に無常であり、昨日までの当たり前が今日からはそうで無くなる可能性は常にあります。
常に変わり続ける世の中に対応するためには、それを受け入れる準備が必要だと思います。
『心と身体の健康と時間』という資本を大切にして柔軟に対応していきたいものですね。

100億円あげるから、その代わり今日死んでください…。
そう言われたらあなたならどうしますか?100億円受け取りますか?受け取りませんか?
私は受け取りません。
ということは私は明日を生きることに100億円以上の価値を感じているということです。
普段忘れがちですが、『時間』というものにはそれだけの価値があります。
嬉しいも、美味しいも、気持ちいいも、楽しいも、それらを味わうためには『心の健康と身体の健康』がなくてはなりません。
成功だけが人生やないし。理想の自分をあきらめるのも人生やない。
ぎょうさん笑うて、バカみたいに泣いて、死ぬほど幸福な日も、笑えるくらい不幸な日も、世界を閉じたくなるようなつらい日も、涙が出るような美しい景色も、全部全部、味わえるようにこの世界はある。
ガネーシャ
世界は素晴らしい!!
そういえば明日はかすみがうらマラソンでした。
春なのに真夏日になるみたいです。こんな意味不明な世の中です。
だったら全力で楽しむしかあらへんで~!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。