こんにちは!keeです。今回は3800人を看取った医師の小澤竹俊の著書『あなたの強さは、あなたの弱さから生まれる』世界一、幸せになる考え方!を紹介します。
苦しみを抱えながらも前向きに、あなたらしい人生を生きていくために…
みなさんも、日々さまざまなことに悩んだり、苦しみを抱えたりしておられるのではないでしょうか?
中には解決できない問題もあるでしょう。
しかし、すべての問題は解決できなくても、折れない心を保ち、困難と向き合うことはできます。
どうしても逃れられない苦しみを味わいながらも、大切なものに気づき、他者に感謝し、希望を抱き、前を向いてあなたらしい人生を生きていくことはできます。
そのために必要なのは、自分の弱さを認め、受け入れること、あなたの気持ちをわかってくれる誰かの存在、あなたを支えてくれるもの、それらによってもたらされる、苦しみと向き合い、前を向いて生きていく力、希望、あなたらしい人生。
こうしたものこそ、弱さの中で見つかり、弱さから生まれる本当の力、本当の強さだと、著者は言っています。
あなたの強さは、あなたの弱さから生まれる
人の本質は強さではなく、弱さに宿る
私たちは人生の中で、しばしば『苦しみ』を味わいます。
試験に失敗したり、失恋したり、出世競争やコンペなどで敗れたり、仕事で取り返しのつかないミスを犯したり、大切な人を失ったり………。
あるいは『自分は正当な評価をされていない』『自分ばかりが損をしている』『自分はこんなところにいるべき人間じゃない』といった漠然とした不安や不満を、日々感じている人もいるかもしれません。
苦しみを抱えると、多くの人は初めのうち、『なぜ、自分がこんな目に遭わなければならないのか』と嘆いたり、『生きていたくない』と思いつめてしまったり、特定の誰かや世の中を恨んだりしてしまいます。
中にはそんな自分を認めることができずに『こうなったのは、自分に力がないせいだ』『もっと強くならなければ』と、自分の弱さを責めてしまう人もいるでしょう。
こうした思いにさいなまれているとき、人は自分の辛さや苦しみばかりに焦点を当ててしまい、周りの人に目が向かなくなりがちですし、自分を支えてくれている存在のありがたさに気づくこともできません。
それどころか、自分より弱いを感じた人を心の中で蔑み、少しでも自分が『強い』または『まだマシ』であることを確認しようとしたり、自分より恵まれていると感じた人の『弱い部分』を探し攻撃して、その人の価値を損なおうとしたりすることもあるでしょう。
しかしそんな風にして誰かの価値と下げても、実際の自分の価値は変わっていません。
むしろ、自分自身の価値を下げてしまう行為です。
解決できない苦しみを抱えたときに、少しでも苦しみを和らげ、穏やかな気持ちになるために必要なことは、弱い部分も含めて、理想の自分ではない自分、不完全なありのままの自分を認め、受け入れること。
自分や他人をいたずらに責めるのではなく、頑張ったけれど失敗してしまった自分、完全ではない自分、弱さを抱えている自分を、まずは認めてあげる。
それこそが、背伸びをすることも強がることもなく、本来の自分の姿で生きられるようになるための、どんなときでもしなやかに、前を向いて生きられるようになるための第一歩となるのです。
人生なんてまぁまぁでいいんです。だから明日のために成長できるんです。自分を欲張りすぎるとそのツケは自分に返ってきます。
しかし、弱く不完全な自分を認め、受け入れるのはとても勇気がいることです。
特に弱いとき、苦しみを抱えているとき、人はなかなか自分の弱さを受け入れることができません。
それによって自分の価値を自分で信じられなくなること、『自分は社会の役に立たない人間だ』という事実に直面することを、心が恐れているからです。
今の社会では、至るところで競争が行われ、『競争に勝つこと』『強いこと』『富や名誉、お金など、たくさんのものを所有すること』を『幸せ』だと思っているゲス野郎は少なくありません。
あるいは、『社会のために働き、社会の役にたってこそ、生きる意味、存在する意味がある』と思っているクズ野郎もたくさんいるでしょう。
そんな社会の中では、人が自分の弱さを認めること、弱さを得た人が自己肯定感を持つことは、非常に困難です。
でも、不完全でも、たとえ何もできなくても、人は存在しているだけで、十分に価値があり、誰にでも100%生きている意味があります。
この世に命ほど尊いものはありません。
勇気を出して自分の弱さを認め、受け入れることができれば、あるがままの自分に価値があり、生きていることに意味があることを実感できるはずです。
強いところも弱いところもみんなひっくるめて、あなた自身であり、それらすべてがあなたらしさを形づくっています。
強いところだけでなく、弱いところもきちんと認め、受け入れて初めて、あなたは誰かの真似ではない、社会の価値観をただなぞっただけではない、誰にも真似できない、真にあなたらしい人生、本来の自分の人生を生きられるようになるのです。
何を選ぶかで、人生は決まる
神よ、天にまします父よ、
わたしたちに変えられないものを受け入れる心の平穏を与えてください。
変えることのできるものを変える勇気を与えてください。
そして、変えることのできるものとできないものを見分ける賢さを与えてください。
【ニーバーの祈り】ラインボルト・ニーバー
生きている限り、人は苦しみと無縁ではいられません。
そして多くの苦しみは、『こうありたい』『こうしたい』という希望と、それが叶わない現実とのギャップから生まれ、そのギャップが大きければ大きいほど、苦しみも大きくなります。
苦しみをもたらす希望を現実とのギャップには、埋められる(変えられる)ものと、残念ながら世の中にはどうしても変えられない現実、どうしても埋められない(変えられない)もの、どうしても解決できない苦しみがあります。
解決できる苦しみ(変えられるもの)と、解決できない苦しみ(変えられないもの)を見分ける賢さを持ちましょう。
そして、解決できない苦しみに悩むのをやめ、解決できる苦しみに全力を注ぎましょう。
幸せの基準を変えていく
もう一つお伝えしたいのが、幸せの基準を変えることです。
現実に合わせて希望を変えることができれば、希望を現実のギャップを小さくし、苦しみを和らげることが可能になるということです。
目に見えるわかりやすい強さや力がもたらしてくれる幸せ、他者との比較によって感じる幸せ、世間で『幸せ』だとされているものを自分自身の幸せだと考え、それに合わせた希望を抱いているアホは少なくありません。
たとえば、お金や地位、名誉、才能などがあることを幸せと感じ、『もっとお金がほしい』『もっと地位や名誉がほしい』『もっと才能がほしい』といった希望を抱いしまうのです。
しかし、わかりやすい強さや力を失えば、それによってもたらされた幸せも失われますし、自分より強く力のある他者はいくらでもいるため、比較によって感じる幸せを求めても、なかなか満足することができません。
ですが、『幸せの基準』を変えてしまえば、希望の抱き方が変わります。
もし『心穏やかに生きること』『自分にとって大切な存在と支え合って生きること』『人のために、自分なりにできることをすること』などを『幸せ』だと感じることができれば、無理なく、現実に合わせた希望を抱くことができるようになります。
『幸せの基準』を変えること、現実に合わせた希望を抱くことを『あきらめ』だと感じる人もいるかもしれませんが、そうではありません。
変えられるものと変えられないものを見分け、変えられるものを勇気を持って変えていくこと。
それは、本当に大切なことに気づくことであり、どんな苦しみの中にあっても希望を失わないことであり、そしてそれが『あなたらしい人生を歩む』ということなのです。
今日の自分に後悔せず生きる
死は私たちを『有限』から『無限』の存在に変える
あなたがこの世を去った後、あなたの言葉や想い、人生を通して学んだこと、教訓、作品などは、必ず誰かが受け取ってくれます。
ときにはそれが、世代を超えて伝えられていくこともあるでしょう。
死は無でも絶望でもありません。
死とは、私たちが『有限』から『無限』に変わることなのです。
私たちは誰もがいつか必ずこの世を去ります。
そのとき、自分自身に対して『おつかれさまでした♡』と言えるように、本当の自分らしさを見つけ、後悔のないよう、前を向いて、今日という一日を大切に生きていきたいものです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。