こんにちは!!keeです。今回はスコット・アランさんの著書『感謝の習慣』を読了しましたので解説していきます。
この世には美しい山や谷、静かな湖がたくさんある。
草木が生い茂る森林、野花が咲き乱れる平原、白砂に覆われた海岸も各地に点在する。
毎日、朝日が昇り、夕日が沈み、夜空には無数の星が輝く。
この世にもっと必要なのは、それを見て楽しみ、感謝をささげる人たちだ。
マイケル・ジョセフソン
私たちはふだんの生活の中で、とかく不平を言いがちである。実際、さまざまなことに不満を抱き、愚痴をこぼし、小言を言う人があまりにも多いのが現状だ。
どのような振る舞いであれ、たびたび繰り返していると、やがてそれは定着する。だから事あるごとに不平を言っていると、いずれそういう姿勢が染みつき、四六時中、文句や悪口ばかり並べる厄介な性格になりかねない。
本書の目的は、そんな状況を改善し、最高の自分になって、かつてないほど深い満足感を得る手助けをすることだ。
身の回りのものに感謝することは、不安と苦悩をやわらげ、魂を癒してくれる妙薬だと言っても過言ではない。
常に感謝の心をはぐくめば、あなたの人生は劇的に変わるだろう。
感謝の心がもたらす多くの恩恵
感謝の心をはぐくむと、普段の生活の中で『持っていないもの』ではなく『持っているもの』に意識を向けるようになり、自分が受けている恩恵に気づくことができる。
持っているものに感謝すると、ますます恵まれる。しかし、持っていないものに意識を向けてしまうと、いくらあっても物足りず、常に不満を感じることになる。
受けている恩恵についてもし十分に認識していないことに気づいたら、持っているものが人生にもたらしている価値について考えてみる。
- 当たり前のようにある電気や水がなかったらどうなるだろうか。
- いつも行きたくないと思っている仕事を失ってしまったらどうなるだろうか。
- 食べ物を買うお金がなくなってしまったらどうなるだろうか。
- いつも騒がしい子供たちがいなくなってしまったらどんな気持ちになるだろうか。
- いつも一緒にお酒を呑んでいる友達がいなくなってしまったら…
- いつでもどんな時でも味方でいてくれる大切な人がいなくなってしまったら…
少し時間をとって、普段受けている恩恵について考え、それに対する感謝の気持ちを言葉で表現してみよう。
そうすれば今の自分がどれだけ十分に持っているのかということに気づき、感謝することができる。
自分にないものを嘆かず、自分にあるものに喜びを見いだすのは賢者の証しである。
感謝の心と欠乏意識
心の持ち方はふたつに大別される。
『豊かさ意識』と『欠乏意識』である。
『豊かさ意識』は成長と繁栄をもたらす。豊かさ意識をはぐくめば、無限の成長の可能性を秘め、いつも何かを学ぶために努力するので、スキルを伸ばして大きな成果を上げることができる。
一方『欠乏意識』は豊かさをもたらさず、ネガティブなことにこだわる。ネガティブ思考を根ざしているので、「なにをしても十分に手に入らず、成功を収めることができない」という思い込みにつながる。自分が作った限界を超えようとせず、学習して成長する必要性を認めようともしない。
その原因は十分に持っていないことにあると考えられがちだが、本当の原因は感謝の心が足りないことにある。
『欠乏意識』を克服するのは意外と簡単である。『豊かさ意識』と取り換えればいいのだ。
人生で足りないものに意識が向かうたびに、人生で足りているものに意識を切り替えよう。
たとえば、家族や友人の笑顔について考えてみよう。太陽の恵みについて考えてみよう。子供と遊ぶ喜びについて考えてみよう。人生の豊かさに意識を向ければ、それまで気づかなかった数々の恩恵に感謝することができるようになる。
感謝の心とマインドフルネス
ピグレットはようやく悟った。自分にはとても小さな心しかないけれど、感謝の気持ちをいっぱい持つことができる、と。
『くまのプーさん』より
感謝の心をはぐくむためには『持っていないもの』から『持っているもの』に意識を切り替える必要があることは既に話しました。
マインドフルネスとは、現在に意識を向け、ネガティブな感情を持たずに今この瞬間を存分に経験することである。
私たちはいろいろなことをしながら、過去や未来のことについてたえず思い悩んでいる。たいていの場合、人びとは過去のことを後悔し、未来のことを不安に感じているのが実情だ。
しかし、過去のことについて残念がり、未来のことについて心配したところで、悔恨の念や不安感などのネガティブな感情が強くなるばかりで欠乏意識を助長するだけである。
マインドフルネスを実践すれば、今この瞬間に意識を向け、受けている恩恵に気づくことができる。
私たちが間違いに固執して自己嫌悪に陥ったり、自分を不当に扱った人たちを憎んだりしているのは、過去に生きているからだ。時折、過去を振り返るのはいいが、いつまでも過去にこだわってはいけない。
過去と折り合いをつけて前進することを選べば、今この瞬間に感謝することができる。
私たちが今この瞬間を歓迎できないのは、自分の感情にとらわれていることに原因がある。
つまり、その感情をあまりにも深刻に受け止めて、いつまでもしがみついてしまっているのだ。
その結果、ほんの数分間で終わるはずの感情が、何ヶ月も何年も人生を支配することになる。
恐怖や不安、怒り、不満、嫉妬、ストレスなどのネガティブな感情にとらわれているかぎり、今この瞬間に幸せを感じることはできない。
マインドフルネスを実践し、自分の感情が自分に何を教えてくれているのかを考え、それに対する理解を深めれば、ネガティブな感情を鎮めて、感謝の心をはぐくむことができるようになる。
感謝の心を実践する
自分に思いやりを持つことは、幸せでバランスのとれた人生の秘訣のひとつである。
たえず自分に優しい言葉をかけ、自分にポジティブに話しかけよう。
- 私はいつも親切で愛情にあふれている
- 私の人生はとてもうまくいっている
- 私は常に幸せを感じ、前向きに生きる
- 私はたえず向上に努めている
- 私は自分にも他人にも思いやりを持っている
- 私は自信にあふれた強い人間だ
- 私は才能に恵まれ、それを効率的に発揮する
自分の価値を否定する言葉が聞こえてきたら、このようなポジティブな言葉に置き換えよう。
10分間で感謝をささげる
1日に2回、10分間休憩をとって感謝をささげるためにアラームを設定しよう。
そのタイミングは昼休み、仕事のあと、帰宅後など、いつでもいい。
その10分間で、感謝をささげたいことや人を思い浮かべよう。
あなたは常に日々の経験に感謝することができる。
子供に感謝する
もしあなたに子供がいるなら、子供が親の人生に、どれだけの彩りを添えてくれるか、毎日どんなに素晴らしいことを教えてくれるかを、よく知っているはずである。
それを考えると、子供に感謝することがどれだけ重要であるかがよく理解できるだろう。
子供に愛されて、きずなを深めたいなら、子供を大切に思っている気持ちを伝える必要がある。
子供とのきずなを深め、愛情と優しさと気づかいを伝える方法は、一緒に楽しい時間を過ごすこと以外にない。
子供は親ができるだけ一緒にいてくれることを望んでいる。
自分を大切にしてもらっていることを態度で示してほしいのだ。
誠実な気持ちで繰り返し伝えれば、子供はあなたを今まで以上に信頼し敬愛するようになる。
おわりに
感謝の心は、人間関係の改善、健康の増進、人生の質の向上に役立つ特効薬だと言える。
感謝の心をはぐくむことによって、相手との信頼を深め、免疫力を上げ、情熱を燃やして充実した日々を過ごすことができる。
あなたの生命は宇宙から授かった最高の贈り物である。
今日、あなたは何に感謝しますか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。