夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ!
「毎日が冒険」初版発行:2001年8月 著者:髙橋 歩
今から約20年前にこの本に出合わなかったら、今の自分は今とは違った人間だったと思う。そんな人も少なくないだろう。私は人生における大きな夢を達成したわけでも、他の誰かより特別成功を収めているわけでもないが、私自身もこの本の中毒になり、バックパッカーで海外に飛び出したり、やりたいことは何でも挑戦し、前向きな楽しい人生を送っている。その私の人生に多大な影響を与えた本である。
当時、大学生だった私に友達が『やばいからとりあえず読んで』みたいな感じで貸してくれたのがきっかけだった。本を読むのは好きな方ではあったが、大学生ともなるといろんな誘惑に負けて、一冊の本を読み終えるのに何日もかかってしまうことも多かった。言われたとおりにとりあえず、読んでみた。
衝撃的だった!!
大学生くらいになると、変に大人になりかけているため、夢ややりたいことに出合っても、できない言い訳や、やらない言い訳ばかりが邪魔をして、実際に行動するのが難しくなる年頃だ。その人間の弱さみたいな部分に、言い訳も逃げもせずに正面から立ち向かっていく姿を想像し、脳内ドーパミン出まくりで寝ないで読みきり、聖書のごとく自分の傍らにどうしても置いておきたくなり、開店時間に、本屋に走った。
守ってきたことはただひとつ…
『とりあえずやっちまう』
ってことだ。この本を読んで私の先輩は覚醒し、実際に高橋歩さんが最初に開いたBARに大学をほったらかしてBARの門をたたき、修行させてもらって、その後、東京の福生に実際にBARを開いた。そのくらい影響力があり、中毒性があり、危険なくらい面白い『毎日が冒険』…。
この後に書くエピローグが約20年たった今でも強く私の背中を押す…。
守ってきたことはただひとつ。
やっちまうことだ。
無理矢理でも、やりたいことを始めちゃうことだ。
そして、うまくいくまでやめないことだ。
最後の最後にうまくいけば、すべての失敗は経験と呼ばれる。
どんなにカッコいいことを考えてても、どんなにカッコいいことを言ってても、やんなきゃ終わりだ。
実際にやるってことが勇気なんだ。
自分自身が大切だと思うことのために、他人が何と言おうが、自信がなかろうが、
「ウリャー!」
と目をつむって荒い海に飛び込んでいく瞬間こそ、一番怖いけど、一番カッコいい瞬間だ。
自分の命がキラキラ輝く瞬間だ。