【DIE WITH ZERO】一生懸命、お金を貯め続けているあなたへ…人生で一番大切なことは、なんだと思いますか!?




こんにちは!keeです。アリとキリギリスのイソップ寓話を知らない人はいないでしょう。

でも一応おさらい。

夏のあいだ、勤勉なアリは冬の食料を蓄えるためにせっせと働いた。一方の気楽なキリギリスは自由に遊んで過ごした。やがて冬が到来した。アリは生き残り、キリギリスには悲惨な現実が待っていた…。

この寓話の教訓は、人生には、働くべきときと遊ぶべきときがある、というものだ。

もっともな話だが…ここで疑問は生じないだろうか?

アリはいつ遊ぶことができるのだろう?

いつ、楽しいときを過ごすのか?ほとんどの人が生きるために働かなくてはならない。

ただ生きるだけではなく、十分に生きる。経済的に豊かになるだけではなく、人生を豊かにするためのルールがこの本には書かれています。

ここ数年で読んだ本の中で一番面白かった!!ぜひ、読んでみてほしい一冊です。

先に断っておきますが、読んだ後にあなたはちょっとだけキリギリスが好きになり、そしてちょっとだけ『太っ腹?』になります。

本書は、お金を”最も価値のあるもの”と交換する方法を教えてくれる。

それは『経験』という名の、人生に喜びをもたらす究極の宝物のことだ。

ボストン大学経済学部教授 ローレンス・コトリコフ

RULE1 『今しかできないこと』に投資する

普段、私たちは、まるで世界が永遠に続くかのような感覚で生きている。

もちろん、そう考えるのはある意味では合理的だろう。

毎日を人生最後の日のような気持ちで生きるのは難しい。

そんなふうに考えていたら、誰も仕事なんかしないし、テスト勉強もしない。宿題ももちろんやらないし、歯医者にだって行かない。マラソン大会のためにトレーニングすることもしないだろう。

喜びをある程度先送りにするのは理にかなっている。長期的に見ればそのほうが報われるからだ。

だが残念なことに、私たちは喜びを先送りしすぎている。

手遅れになるまでやりたいことを我慢し、ただただ金を節約する。本当にそれでいいのだろうか?

人は老化には逆らえない。いつかは誰もが死ぬ。だからこそ、限られた時間のなかで最大限に命を燃やす方法を考えなければならない。

高尚で哲学的な話のように聞こえるかもしれないが、これは『最適化』の問題だ。

つまり人生からどれだけ無駄を減らし、価値あるものを増やすか。

誰もがこの問題への答えを求められている。

貯金や未来への投資も大切だけど、『今しかできないこと』にはお金は惜しみなく使おう!!

90歳になって水上スキーを始めるのは、無理ではないかもしれないが、難しいことはわかるだろう。

今それを我慢すれば、その分のお金は貯まるだろう。だが、十分な金を得たときには、すでにそれができない年齢かもしれない。

過去に戻って時間を取り戻すことは誰にもできない。

金を無駄にするのを恐れて機会を逃すのはナンセンスだ。

金を浪費することより、人生を無駄にしてしまうことのほうがはるかに大きな問題ではないだろうか。

時間と金を最大限に活かすためのカギは”タイミング”にある。

人生の充実度を高めるのは”そのときどきに相応しい経験”なのだ。

時間と金という限りある資源を『いつ、何に、どのように使うか?』

この重要な決断を下すことで、私たちは、より豊かな人生をおくれるのである。

RULE2 一刻も早く経験に金を使う

人生は経験の合計』だ。

あなたが誰であるかは、毎日、毎週、毎月、毎年、さらには一生に一度の経験の合計によって決まる。

最後に振り返ったとき、その合計された経験の豊かさが、どれだけ充実した人生を送ったかを測る物差しになる。

『人生でしなければならない一番大切な仕事は、思い出づくりです。最後に残るのは、結局それだけなのですから』

『ダウントン・アビー』執事カーソン

時間や金をかけて何かを経験するのは、その瞬間だけを楽しむためだけではない。

経験は私たちに、尽きることのない『配当』を与えてくれる。

経験からは、その瞬間の喜びだけではなく、後で思い出せる記憶が得られる。

とても楽しかった休暇旅行のことを思い出してほしい。その旅行についてあなたは、友人に話したり、自分一人で旅の回想をしたり、一緒に旅した人と思い出話に耽ったり、同じような旅行の計画を立てている誰かにアドバイスをしたりしたはずだ。

こんなふうに、元の経験から副次的に生まれる経験は、まさに『記憶の配当』だと言える。

忘れがたい旅を振り返ることで、どれくらい多く、豊かな時間を過ごせただろうか。繰り返し思い出すことで、元の経験よりも多くの喜びが得られることだってある。

金を払って得られるのは、その経験だけではない。その経験が残りの人生でもたらす喜び、つまり『記憶の配当』も含まれているのだ。

もちろん、すべての経験が人生を変えるようなものになるわけではないし、とてつもないリターンをもたらすわけでもない。それでもどんな経験からでも、必ずリターンは得られる。

だからこそ私たちは経験を買う。

もちろん、老後の備えは必要だ。だが、老後で何より価値が高まるものが『思い出』だとしたら…。

わたしたちの人生で一番大切なのは、その『思い出』をつくることにはならないだろうか。

RULE3 子どもには死ぬ『前』に与える

『DIE WITH ZERO』=『ゼロで死ぬ』という考え方を聞き「子どもに遺産を相続させないなんて身勝手だ、子どもが可愛くないのか」と反論する人に限って、人間はいつ死ぬかわからないから、老後のためにできるだけたくさん貯蓄しておくべきとも考えている。

だが、それは矛盾していないだろうか?

子どもはとても大切だ。そして自分はいつ死ぬかわからない。

ならば、大切な子どもたちに財産を分け与えることを、なぜそのいつになるかわからない日まで待たなければならないのか。

財産によっては待てば待つほど税金も増えてしまいます。

そもそも、自分が死ぬときに子どもたち全員が生きているかどうかも保証されていないというのに。

死ぬまで子どもに財産を分け与えないことは、偶然に身を任せるということだ。

果たして、偶然に任せて与えることが子どもへの愛情と呼べるのだろうか?

そうではないはずだ。せっかく何年も働いて貯めた金を、誰に、いつ、どれくらい与えればもっとも効率的なのかを、もっと真剣に考えるべきだ。

どれくらいの財産を、いつ与えるかを意図的に考え、自分が死ぬ前に与える。

それが、子どもを真に大切にし、自分よりも優先して考えていることにほかならない。

では、子どもに金を分け与える最適のタイミングとは、いつなのだろう?

まずは、最適ではない時期について考えてみよう。

若すぎるとダメなのは、少し頭を働かせればわかるだろう。

だが当然、遅いほど良いわけでもない。

譲り受けた財産からは価値や喜びを引き出す能力は、年齢とともに低下する。金を楽しい経験に変えるあなたの能力が、老化とともに衰えていくのと同じだ。何かを楽しむには最低限の健康が必要になる。

仮に世間一般の方法を選んだとしよう。

あなたの寿命が86歳で、第一子とは28歳差だとする。すると、その子供があなたの遺産を相続するのは58歳のときになる。

これだとすでに、財産から最大の価値を引き出せるピークの年齢をはるかに上回っている。

ピークの年齢を正確に示すデータは見当たらない。だが、人間の生理学や精神的な発達についての調査、ツイッターでの3500人以上へのアンケートでは26歳~35歳にかけてがピークだとみなせる。

この本での結論は『親が財産を分け与えるのは、子どもが26歳~35歳のときが最適』というものだ。

あなたが与える立場ならタイミングは自分で判断できる。

子どもにもっとも効率的な形で財産を分け与えたいのなら、額の多寡だけではなく、できる限り最適なタイミングを考えるべきだ。

人生の最大の目標は、収入や資産を増やすことではない。

大切なのは、経験とそれらがもたらす永続的な思い出によって、人生を充実させることだ。

当然、あなたの人生と同じように、子どもの人生についても同じことが言える。

あなたが子どもとの思い出をつくろうとするように、子どもにもあなたと過ごした時間について思い出をつくってもらいたい。親と子、双方の思い出があるからこそ、真に価値のある記憶の配当が生まれるのだ。

あなたは子どもの記憶のなかでどんな存在でいたいだろうか?

私たちが子どもに与えられる経験のなかには、『一緒に過ごす時間そのもの』も含まれている。

子どもにとって、親と過ごす時間は重要だ。子どもの心のなかにある親との思い出は、良くも悪くも彼らの生涯に影響してくる。

子どもと過ごす時間は先送りすることはできない。

私たちは金のために忙しく働き、子どもたちと有意義な経験をすべきときが『今』であることに気づけない。

一方で、何かを優先させれば、何かを逃すのは自然の理だ。

家族と過ごすその時間は、働いてお金を稼げたはずの時間でもある。その逆もしかりだ。

つまり、人は大切なことだけに時間を費やすわけにはいかない。すべきこととのバランスを取らなければならない。

6歳の子どもと過ごす時間を先送りし続けることは決してできない。子どもはいつまでも6歳のままではない。7歳のままでもないし、いつかは成人して世間からみれば子どもではなくなる。

かけがえのない機会が次第になくなっていく、という事実を意識しながら経験と金のトレードオフについて考える。

すると、仕事をとるか、子どもとの時間をとるかの判断をより深く考えられるだろう。

金に価値があるのは、

それを使って”有意義な経験”ができるからだ。子どもと過ごす時間もこの有意義な経験に含まれる。

だから、金は稼いでいても、一緒に時間を過ごせず、経験も共有できないのなら、それはむしろ子どもに大切なものを与えているのではなく、奪っていることになる。

子どもの人生を豊かにするのも『金』ではなく、一緒に過ごした『経験』なのだから。

RULE4 45~60歳に資産を取り崩し始める

この本ではゼロで死ぬこと、すなわち生きているあいだに資産を有効に使い切り、人生を最大限に充実させることを目指している。

つまり、ゼロで死ぬことを目指すなら、純資産は人生のある時点から減り始めなければならない。

私たちは人生のある段階で、まだ経験から多くの楽しみを引き出せる体力があるうちに、純資産を取り崩していくべきなのだ。

では、あなたはいつ資産を取り崩し始めるべきなのだろうか?

健康状態、収入、資産運用率などの条件が異なる人々を対象として、死ぬときに資産がゼロになり、かつ金と体力と時間の最適なバランスをとって最大に人生の充実度を高められる資産の取り崩し方を試算した。

人生を最適化するよう金を使う場合、大半の人は45~60歳のあいだに資産がピークに達する。

健康状態が優れている人ほど上限(60歳)に近くなり、そうでない人ほど下限に近くなる。

もし死ぬまでにできるだけたくさんの資産を持っていたいというのなら、もちろんそれはその人の自由だ。だが私は、墓石にその人が生前に貯め込んだ資産の額が刻まれているのを見たことがない。金は墓場まで持っていけない。

ならば、生きているうちに自分や家族、大切な人たちの人生を豊かにする最高の体験を探し求めるべきではないだろうか?

過ぎ去った時間は取り戻せない。だからすべてを老後に先送りにせず、今しかできない経験をする機会を逃さないことも重要だ。

将来の計画を立てるときにそのことを心に留めておくと、一年一年を大切にして、できる限り充実した時間を過ごしながら年を重ねられるようになる。

私たちが一番恐れるべきは、『80歳になったときに潤沢な資産があるか』ではない。

人生と時間を無駄にしてしまうことなのだ。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

人生で一番大切なのは、思い出をつくることだ。




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kee
フルマラソン3:27:43!! ファイナンシャルプランナー&JADPメンタル心理カウンセラー&上級心理カウンセラー! 普段は食品工場で仕事をしています。ランニング大好き、料理大好き、サッカー大好き、キャンプ大好き、お酒大好き、釣り大好き、激辛大好き、読書大好き、書ききれないほどの大好きに囲まれて毎日幸せを実感しています。夢はホノルルマラソンに出ること。 座右の銘『明日死ぬかのように生きよ、永遠に生きるかのように学べ』 このブログは忘れやすい私の備忘録、私の脳の第2領域です。