こんにちは!!keeです。本日のテーマは『記憶』です。私が今更ながらたどりついた『記憶術』について解説したいと思います。通常、社会人になってしまえば、ほとんどの人が『勉強』から遠ざかるイメージがありますが、ブログのメインタイトル『Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.』にもある通り、人生とは息絶えるその瞬間まで『学び』であると私は考えてます。そんな姿勢で日々を生きることができれば、昨日の自分を毎日『凌駕』することができます。
常に自分史上最高の自分でいられます。
これを知っていたら、こんな私でも東大に行けていたかもしれない、受験生にも必読の『記憶術』を今回は伝授しましょう。
もくじ
記憶
人は悲しいくらい忘れる生き物です。あんなに悔しかった出来事もあんなにうれしかった出来事も『思い出す』という行為をしなければ、忘れてしまいます。でも、もし何もかも忘れられないで、全てを覚えていられたとしたら、たぶん人間は上手に生きていけないし、精神的に疲弊してしまうことが想像できます。
忘れるにまかせるということが、結局もっとも美しく思い出すということだ。
川端康成
この言葉の意味は、忘れることに抗わずに身をまかせ、覚えておきたいことだけをちゃんと思い出せば、その思い出したい記憶こそがもっとも美しいものであるということです。
※↑これは私なりの解釈です…。
この言葉には大きなヒントが隠れていて、人は出来事に意味を持たせたくなる生き物です。反対に意味のないことは忘れていきます。そして『思い出す』というのは、その記憶への『意味付け』を繰り返す行為で、その記憶は『思い出す』を繰り返すことによってどんどん強固な記憶へと変わっていきます。
2つの力
『記憶力』という力の中には2種類の力があります。
- 保存の力:一度意識的に覚えたことは、死ぬまで永遠に忘れない。
- 検索の力:思い出す力は増減する。そして鍛えることができる。
『保存の力』は、意識的に覚えたことは必ず忘れていないということです。思い出せないだけで必ず保存されています。
『検索の力』は、保存・貯蔵されている記憶を出力する行為、自分の記憶の中からその時に必要な情報を検索する。何より気になるのは、この力は筋肉と同じように鍛えることができるということです。
【思い出す力】検索力の鍛え方
【思い出す力】検索力を鍛えるには『望ましい困難』を乗り越えることが必要です。『望ましい困難』というのは、一度覚えたことを思い出せない状態までわすれてしまい、それを再び思い出すことです。勉強では、一度勉強したところを、あえて時間を空けて、忘れた頃にもう一度勉強する様に、思い出すことを目的とした勉強法です。その中でも、最もおすすめなのは『自己テスト』なんですが、自己テストを作成する際に、後でやる自分に対して、最小限のヒントにとどめておくことによって、答えを導き出す際に足りない部分を、脳は自分の『記憶』から補います。この『補う』行為がアウトプットになり、学習効率を飛躍的に上昇させます。
反対に、一度手に入れた情報がスムーズに手に入れられる状況を『流暢性』【りゅうちょうせい】と言います。わからなかったら、質問して他人の時間を奪う前に『とりあえず、ググれ』、『ググれカス!!』なんて言葉もあり、社会や生活の中では『流暢性』をうまく使うことは、良しとされていますが『テスト』となるとそれは違ってきます。スマホも使えませんし、覚えたいけど忘れやすいワードなどにすぐに手が届くと、それは記憶に残らない可能性が高くなります。皆さんも実際に何回も同じことをググった経験はありませんか?人の脳は簡単に手に入れられる情報なら覚えなくていいやと勝手に判断するのです。
勉強法の工夫
勉強する『環境』を工夫することで記憶の定着を高める効果があります。
- 音楽を聴く:集中を削がれるような音楽は人によっては逆効果になってしまう可能性がありますが、クラシックや勉強用の音楽など、聴いている音楽と覚えたい記憶の『意味付け』を脳が行うことから効果的と言われています。勉強していた時の音楽をかけて、テストをしたら点数が上がった研究結果もあります。
- 場所を変える:できるだけいろいろな環境で勉強した方が効果がある。同じ図書館でも違う席に座ったり、同じ部屋でも窓を開けてみたり、机の高さを変えてみたり、立ってみたり、カフェで勉強してみたりなど、いろいろと『環境』を変えて勉強すれば、その環境の変化と勉強内容にも『意味付け』がされます。
他には『分散効果』といって、同じ学習でも時間や日にちを分けた方が学習効率があがるという研究結果があります。仮に1時間勉強するにしても、20分を分けて3回勉強したほうが試験結果が良くなる研究結果もあります。
『ツァイガルニク効果』・・・人間の脳は未完成なものに興味を持つという心理。アニメやドラマの次回予告がこれをうまく使っています。勉強などは『キリのいいところ』などとよく言いますが、逆です。キリの悪いところで切り上げてください。そうするとますます気になってしまうのが人間なのです。
因みに、東大生はあえて3冊くらいの本を並行して読んだりするそうですよ。
似たようなちょっと違う本を読むなど関連性のあるもの、もしくは違うものを混ぜて学習することを認知心理学の世界では『インターリーブ』と言います。響きがかっこいいです。
『望むべき困難』のところでも触れましたが、効果的な『復習のタイミング』としては、最初は1~2日後に復習。次にその1週間後に復習。そして1ヶ月後に復習です。仮に1回目の勉強で理解できない内容があった場合でも、無理に粘るのはナンセンス。さっさと諦めて、翌日やった方が理解できる確率がグッと上がるのでやってみてください。
教えるつもり勉強法
勉強したことを記憶に定着させたければ、人に教えろ!つまり『アウトプット』です。『インプット』だけの記憶は簡単にすべて消えます。私たちが受けてきた学校教育は、『インプット』が9割です。だからほとんどの人が最低でも6年は学んだ英語が話せない…。それだけが理由ではないのですが、推奨される『アウトプット』と『インプット』の比率は『7:3』が望ましいと言われています。問題を解く、などのテストは『アウトプット』になりますので、問題集や先ほどの自己テストは『7』の方に入れていいです。
実際に教えることも大切ですが、わからないことがあった時にも人に『教えるつもり』で考えることで理解できる可能性が上がります。
『理解できている状態』というのは、誰かに『わかりやすく説明できる状態』のことを言います。
自分の言葉で言い換える『再言語化』ができれば、完璧です。『理解できている状態』と言えるでしょう。
おわりに
わかりやすく説明すると…
忘れたくない大切な思い出は定期的に語り合って、強固な記憶にしておきたいものですね。
人生においての宝物…ひとつなぎの大秘宝『ワンピース』はもしかしたら『そっち方面のなにか』の可能性が高いと勝手ながら私は思っています。そうなると私は既に『ワンピース』を持っているということになります。これは本当に幸せなことです。
だからみんな、最低でも1ヵ月に1回は呑みいこーぜ!!そんで死ぬまで全力で笑って生きよう!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。