こんにちは!keeです。
原作小説を読んでから映画化された映画を見る!!
そんな拘り!!なんか知的な感じがしてかっこよくないですか!?
読書が趣味になりつつある私もついにそっちの世界に足を踏み入れることができて幸せを感じています。
2020年本屋大賞受賞、凪良ゆう作『流浪の月』を原作小説読了後に映画館で長編150分をじっくりと楽しみました。
元誘拐犯と、その被害女児。世間からは決して許されないふたりの15年後を描いた物語。
表現する言葉の存在しないふたりの関係。ふたりだけの真実。
人は言葉にできないことを嫌いますが、愛でも恋でも同情とも違う、言葉にできないこのふたりの幸せを、真実に近づけた分だけ、あなたも願わずにはいられなくなるはずです。
穏やかにそして流れる様に進んでいく物語が紡ぐのは善悪を曖昧にしてゆくそれぞれが相容れない愛。美しくて苦しくてあまたの混乱を招く。それでも最後に儚げながらも未来への希望が残る。流浪の先に2人を待ち受けている人生に想いを馳せる。
女優 橋本環奈
行き場のない感情が、荒波のように引いては寄せ、寄せては返して、心がえぐりとられるようだった。事実や真実なんてどうでもいい。ただこの2人に幸せになってもらいたいと願う自分は間違っているだろうか。2人がたどり着いた先が、自分には絶望なのか解放なのかわからなかったが、この余韻に浸っていたいと思う自分に、これは救いの映画なのだと気付かされた。
俳優 妻夫木聡
この物語から私がもらったメッセージは『事実と真実はちがう』ということ。
人は自分の想像できる範囲の中の型にはまらないものを無理やり型にはめようとしてしまう生き物です。
アインシュタインも言っています。
『どんな問題も、それをつくり出したときの意識レベルでは解決できない…』
『表現する言葉の存在しない関係』そんないさぎのよい表現が私の狭い世界を広げてくれました。
どっちかと言われれば私は原作小説をおすすめしますが、原作を読んでから映画というのが『流浪の月』には合っていると私は思います。
カフェ『calico』の意味など、原作でしか触れられていない真実も存在します。
ぜひ読んでみてください。そして布団の上でピザを食べながらこの映画を観てほしい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。