我々の後ろにあるもの(過去)と我々の前にあるもの(未来)は、我々の内にあるものに比べればとるに足らないものである。
オリバー・ウェンデル・ホームズ
こんにちは!keeです。今回は私の人生のバイブル【7つの習慣】の2つ目の習慣『終わりを思い描くことから始める』です。まだ第1の習慣を読んでいない方は、この先を読み進めるより先に、俺なりの第1の習慣『主体的である』を読んでいただくことをおすすめします。
【第2の習慣】終わりを思い描くことから始める
ある(愛する人)葬儀に参列する場面を心の中に思い描いてみよう。あなたは葬儀場に向かって車を走らせ、駐車して車から降りる。中に入ると花が飾ってあり、静かなオルガン曲が流れている。故人の友人たちや家族が集まっている。彼らは別れを悲しみ、そして故人と知り合いであったことの喜びをかみしめている。
あなたは会場の前方に進んで行き、棺の中を見る。驚いたことに、そこにいたのはあなた自身だった。これは、今日から3年後に行われるあなたの葬儀だ。ここにいる人々は、生前のあなたに対する敬意、愛、感謝の気持ちを表しに来ているのである。
あなたは席に着き、式が始まるのを待っている。
ここで深く考えてみてほしい。
あなたの家族や友人、大切な人たちに、あなた自身あるいはあなたの人生をどのように語ってほしいだろうか。彼らの言葉で、あなたがどういう夫、妻、父、母だったと述べてほしいだろうか。彼らにとってあなたは、どのような息子、娘だったのか。どのような友人だったのか、どのような同僚だったのか。
あなたは、彼らに自分がどのような人物だったとみてほしかったのか。どういう貢献や功績を憶えておいてほしいのか。その場に集まっている人たちの顔をよく見てもらいたい。彼らの人生に、あなたはどのような影響を及ぼしたかったのだろうか。
深く真剣に考えて、感じたことを書き留めてみてほしい。
『終わりを思い描くことから始める』というのは、
人生におけるすべての行動を測る尺度、基準として、自分の人生の最後を思い描き、それを念頭に置いて今日という1日を始めることである。そうすれば、あなたにとって本当に大切なことに沿って、今日の生き方を、明日の生き方を、来週の生き方を、来月の生き方を計画することができる。
人生が終わるときをありありと思い描き、意識することによって、あなたにとってもっとも重要な基準に反しない行動をとり、あなたの人生のビジョンを有意義なかたちで実現できるようになる。
人は虚しい勝利を手にすることがよくある。
成功のためにと思って犠牲にしたことが、実は成功よりもはるかに大事なものだったと突然思い知らされる。どんな職業においても、人は、もっと高い収入、もっと高い評価、もっと高い専門能力を得ようと努力するが、結局、自分にとって本当に大事なものを見失い、取り返しのつかない過ちを犯したことにいつか気が付くのだ。
自分にとって本当に大切なものを知り、それを頭の中に植えつけ、そのイメージ通りになるように日々生活していれば、私たちの人生はまるで違ったものになるはずだ。
自分の葬儀で述べてもらいたい弔辞を真剣に考えてみてほしい。
それがあなたの『成功の定義』になる。
個人のミッション・ステートメント
ミッション・ステートメントとは、信条あるいは理念を表明したものである。
個人のミッション・ステートメントには、どのような人間になりたいのか(人柄)、何をしたいのか(貢献・功績)、そしてそれらの土台となる価値観と原則を書く。言わばその人の憲法である。
本書で紹介されている例の中から一部、紹介する。
- まずは家庭で成功しよう
- どんなことがあっても正直でいよう
- お世話になった人たちの恩を忘れずにいよう
- 誠意を持ち、なおかつ強い決断力を持とう
- 常に前向きな姿勢でいよう
- 失敗を恐れず、失敗から学び成長の機会を逃すことを恐れよう
- 自分の置かれた環境に左右されるのではなく、自分からチャンスをつかみ、状況を良くしていく
ミッション・ステートメントがあれば、変化に適応しながら生活ができる。予断や偏見を持たずに現実を直視できる。周りの人々や出来事を型にはめずに、現実をありのままに受け止めることができるようになる。
私たちは、主体性を持つことによって初めて、どんな人間になりたいのか、人生で何をしたいのかを表現できるようになる。
ミッション・ステートメントは、一晩で書けるものではない。深く内省し、緻密に分析し、表現を吟味する。そして何度も書き直して、最終的な文面に仕上げる。自分の内面の奥底にある価値観と方向性を簡潔に、かつ余すところなく書き上げ、心から納得できるまでには、数週間、ことによれば数か月かかるかもしれない。完成してからも定期的に見直し、状況の変化によって、物事に対する理解や洞察も深まっていくから、細かな修正を加えたくなるだろう。
しかし基本的には、あなたのミッション・ステートメントはあなたの憲法であり、あなたのビジョンと価値観を明確に表現したものであるから、あなたの人生におけるあらゆる物事を測る基準(ものさし)となる。
『究極的に、我々が人生の意味を問うのではなくて、我々自身が人生に問われているのだと理解するべきである。一言で言えば、すべての人は人生に問われている。自分の人生に答えることで答え見出し、人生の意味を引き受けることで責任を果たすことしかできない』
ヴィクトール・フランクル
私たちは人生における使命をつくるのではなく、見出すのである。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は『俺なりの第3の習慣』でお会いしましょう。では、また!!