こんにちは!!keeです。わたしの電子書籍デビューからの2冊目に読了したのは、112万部突破!!コピーライター佐々木圭一さんの著書『伝え方が9割』です。ものすごく読みやすく、そしてためになる内容だったので、忘れないようにアウトプットしていきます。
さて、なぜ同じ大学を卒業して、同じ勉強をしてきた人なのに、就職試験で受かる人と落ちる人がいると思いますか?
なぜ数々の資格を持っているのに、就職が決まらない人がいるのでしょうか?昇進できない人がいるのでしょうか?
そこには、資格以上に会社や上司が大事に思う『何か』があるからではないでしょうか。
じゃあその『何か』とはいったい何でしょうか?
それはあなた自身を魅力的に伝えられる、『伝え方』や『コトバ』です。
人は生きていく中で、いくつもの岐路に立ちます。
そこで、あなたの『NO』がひとつでも多くの『YES』に変えられるとしたら…。
例えばこんな感じです。明日までに提出しなければならないレポートの存在をうっかり、すっかり忘れていて、間違いなく提出が間に合わないとします。
「レポートの提出、延期してください」
こんな風に上司に言った場合、もしかしたら延期はしてくれるかもしれませんが、あなたの評価はだだ下がりするでしょう。
ではもしこんな風に言ったとしたら、どうでしょうか?
『クオリティを上げたいので、もう少し粘ることはできませんか?』
私がもし上司だったなら、もちろん延期してあげたくなるし、こんな部下に仕事を頼みたいとまで思ってしまいます。
『伝え方~』って叫びたくなりませんか?
この本に書かれている『レシピ』の通りにコトバをつくり、繰り返し使って学んでいけば、あなたの『伝え方』はどんどん磨かれ、どんどん鋭くなってあなたの『一生の武器』となるでしょう。
『伝え方』は学べるのです。鍛えられるのです。そしてそれを知っている人は意外と少ないです。
もくじ
『NO』を『YES』に変える技術
人は1日に平均22回のお願いをしているそうです。
『NO』だったはずのお願いを『YES』に変える可能性を上げるには、簡単なステップが3つあります。
ステップ1 自分の頭の中をそのままコトバにしない
ストレートに自分の思いを伝えることでうまくいくことも世の中にはあります。ただ、うまくいかないことも同様にあります。人生を左右するかもしれない大切な決断を白か黒かのルーレットにゆだねてしまっていいのでしょうか?
ルーレットにゆだねてしまえば『50%』でしかない可能性をそれ以上にひき上げることがコトバにはできます。
ステップ2 相手の頭の中を想像する
デートに誘いたい相手がいたとします。ただし「デートしてください!」と言っても『NO』と言われてしまいそうなときは、いったん自分のお願いから離れて、相手の頭の中を想像します。何が好きか?何がキライか?どんな性格か?情報収集をしましょう。
仮に『初めてのものが好き』『食べ物はイタリアンが好き』という情報があったとします。
ステップ3 相手のメリットと一致するお願いをつくる
相手の頭の中をもとにコトバをつくっていきます。その際に相手のメリットも考えてつくるとこうなります。
「驚くほど旨いイタリアンのお店があるんだけど、行かない?』【RAPSODIA】
「え~!行きたい~!!」と聞こえてきそうですよね。この3つのステップでコトバをつくると今までの『NO』が多くの『YES』に変わります。
この『万能レシピ』は慣れるまでは必ずレシピに忠実に行ってください。いきなり感覚でつくれば、料理と同じようにたいがい失敗します。
ステップ2の『相手の頭の中を想像する』ときのとっておきの7つの切り口
切り口① 相手の好きなこと
ファーストフード店で『ハンバーガー』注文した際、ちょうどランチタイムということもあり、混んでいてどうやら時間がかかりそう。あきらめてコンビニでも行こうかと思ったところに、
「ただいま、できたてをご用意しております。4分ほどお待ちいただけますか?」
急激に急いでいない限り、確実に待ちますよね。誰もが大好きな『できたて』のためなら。と思いますが、実は待って、『できたて』なのは当たり前です。この店員さんは『相手の好きなこと』からコトバをつくったのです。こう言われてしまっては、4分も待てない小さな男と思われたくもないので、ほとんどの方が待つことを選択すると思います。
切り口② 嫌いなこと回避
相手の嫌いなことからコトバをつくることもできます。
芝生が踏まれて困っているとします。
「芝生に入らないで」と注意書きされているよりも
「芝生に入ると、農薬の臭いがつきます」と書かれていたらよっぽどの農薬好き以外はまず入りません。
切り口③ 選択の自由
これは『相手の好きなこと』からの応用です。2つ以上の相手の好きなことを並べることで、前向きに相手が選べるようにする技術です。
人は『決断』は得意ではないけれど、『比較』は大得意です。
「本格ナポリ窯焼きピッツァかリブロースステーキどっちがいい?」【RAPSODIA】
相手の好きなことを並べることで『NO』の選択肢は見えなくなっています。これはうまいですよね。
切り口④ 認められたい欲
これは相手の頭の中に『他人に認められたい』とか『いい顔をみせたい』とかがあるときに効果を発揮する技術です。残業をお願いするときに、
「残業お願いできる?」というより
「きみの企画書が刺さるんだよ。残業お願いできない?」
この『認められたい欲』を使えば、相手の気の乗りかたも変わってきます。最終的にあがってくる企画書のクオリティも期待大ですね。
切り口⑤ あなた限定
人は『限定』にすこぶる弱いです。
「ミーティングに来てください」よりも
「ほかの人は来なくても、あなただけには来てほしいんです」と言われたら行ってあげたくなりますよね。
切り口⑥ チームワーク化
相手が『面倒くさい』『必要性がそこまで見つからない』と思っているときに効果を発揮します。
たとえば、子どもが勉強しないときに、
「勉強しなさい」と言っても子どもは勉強しないですよね。それが
「いっしょに勉強しよう」と言って、子どもの隣で自分は好きな本を読むようにしたら子どもは黙々と勉強するようになったという話があります。これは自分も動くことが前提です。
切り口⑦ 感謝
最終手段にして最大の方法です。①~⑥のどれも使えないときの最終手段です。
以前は「トイレをキレイに使ってください」でしたが今は、
「いつもトイレをキレイに使っていただき、ありがとうございます」
感謝が入ると、人はお願いを拒否しにくくなります。いろんなところで見かけるようになったということは効果が出ている証拠だと思います。
誰にでも、強いコトバはつくれる
定義 『強いコトバ』=『人の感情を動かすエネルギーのあるコトバ』
『感動』というやつは、つかみどころがなさそうに見えます。右脳的で、感情的で。突然天から降りてくる、偶然の産物のようにさえ感じられます。ここでは『感動』を『エネルギー』と捉えなおすことであやつることができるようになります。
『コトバエネルギー』を生み出す方法は、コトバに『高低差』をつけてあげれば、エネルギーが生まれるのが分かります。
『記憶に残る選手』より『記録より、記憶に残る選手』の方が、
『あなたが好き』よりも『嫌いになりたいのに、あなたが好き』の方が強いコトバになりますね。
『強いコトバ』をつくる5つの技術
①サプライズ法
『!』をつける。『かつどん』より『かつどん!』の方が丼もの感が一気に増しますね。
『(語尾に)!』『びっくり、~』『そうだ、~』『ほら、~』『実は、~』『凄い、~』『信じられない、~』『あ、~』
有名なところでは、『そうだ、京都へ行こう。』『あ、小林製薬』などです。
②ギャップ法
『事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!!』青島俊作
『お前の為にチームがあるんじゃねぇ チームの為にお前がいるんだ』安西先生
『感動』をつくるには、ただ伝えたいことをそのまま言い放つのではなく、伝えたい内容の前に反対のコトバを入れることにより、ギャップをつくることです。人は規則では、動きません。人を動かすのは『感動』です。
③赤裸裸法
あなたのコトバをプロがかいたように変える技術
『あれから思うように、息ができない』米津玄師
『息を切らしてさ、駆け抜けた道を』Mr.Children
コトバに『体温』を感じさせ、詩人のようなニュアンスをつくりだすことのできる方法
④リピート法
相手の記憶にすりこみ、感情をのせる技術。
『君の前前前世から僕は~♪』RADWIMPS
『女々しくて 女々しくて 女々しくて辛いよ~♪』ゴールデンボンバー
コトバをリピートすると、心からそう思っているように伝わり、強く印象的に伝わります。
⑤クライマックス法
寝ている人も目をさます、強烈なメッセージ技術
『これだけは覚えてほしいのですが、~』『ここだけの話ですが、~』『3つのコツがあります、1つ目が~』
クライマックスをつくれば、切れかけた相手の集中スイッチを入れられます。
『聞き手の集中力はスピーカーの技術による』
どんなに面白くない内容でも、伝え方で興味をわかせることや、集中させることができます。いっぽうで面白い内容でも伝え方次第で、相手には平凡に伝わることもあります。
メールは感情30%増しくらいがでちょうどいい
手書きに比べ、デジタル文字だとどうしても温かみや感情がそぎ落とされてしまします。
あなたのメールは、あなたが思っている以上に、相手に冷たく伝わっています。
感情がそぎ落とされる分、コトバで感情を30%増しにすると手書きと同じレベルになります。
書類をご確認ください。に30%増量して、
書類ご確認くださいっ。 書類ご確認ください! 書類ご確認くださいねーー。
人を動かすのは、ルールではない。感動だ
人生にはたくさんの分かれ道があります。相手を動かす伝え方を知っているか知らないかで、人生の大きなことから、日々のなにげないことまでの『結果』が変わります。
いつかどこかで起こる『大勝負』だけのためにコトバを磨くのではありません。
たった今、あなたの生きているこの瞬間を輝かせるために、人の心を揺さぶるコトバを知っておいてほしいです。
これから発するひとつひとつのコトバ、書くメールが変われば、相手の反応が変わります。
そうすれば、あなたの人生が変わります。
『考えるな、感じろ!』ブルース・リー
あ、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。